【マルチ】駒場祭マルチバトルの裏話

今年も駒場祭ではポケモン企画が行われ、目玉である東大ゲー研vs京大ポケサーの交流戦も盛り上がってくれたようで嬉しい限りです。ご来場頂いた方々、また今回の企画に協力してくださった京都大学ポケモンサークルさん、ありがとうございました。

さて、その交流戦ですが、シングル×2、ダブル×2、トリプル、ローテーション、相談ありマルチ、の7本勝負でした。

明らかにこの中で異彩を放つ「相談ありマルチ」ですが、本記事ではTGA内での考察の様子を簡潔に纏めました。




まず最初の段階では、やはり1試合に2体のメガシンカができるという点に着目し、メガリザードンY+メガヘルガーとか強いのでは、といった感じでした。

しかし、「通常のダブルでは使用できる技が限られてしまう悪戯心猫の手レパルダス+ダークホールドーブルの組み合わせを、マルチバトルでなら技縛りがあるのは片方のプレイヤーのみで、もう片方は自由に構築できる」という話を耳にしてからは、いかにしてこれを運用するか、またいかにしてこれを対策するか、という議論に発展していきました。

というわけで、今回はマルチバトルにおける猫の手ダークホールの話題がメインになります。


1、レパルダスの隣に置くポケモン

先述の通り、猫の手で出せない技だけで構成する必要があるのは猫の手を使用するプレイヤーのみで、もう一人のプレイヤーは自由に技を組み込んでも猫の手で出る技候補にはなりません。

そこで真っ先にパートナーとして考えられたのは、やはり通常ダブルにおけるドーブルとの組み合わせとして有名なメガガルーラでした。

猫騙しサポートからダークホールを撃ち、相手が眠ったところにグロウパンチするという単純明快な戦法ですが、当然のようにこのルールの対策筆頭になりました。

その他の積みポケモンもダークホールと相性がいいため、(A)レパルダスドーブル何か
、(B)メガガルーラ等の積みポケモンなど3体、という形が簡単に出来上がります。これに関しては、たまごん&rigoonペアが駒場祭当日に見せた戦術そのままですね。

もう一つ気にかける必要があるのが、相手のラムの実を無視してダークホールを通せるようになる特性の緊張感です。特に緊張感バンギラスを隣に置くと、

1ターン目:猫の手ダークホール+メガシンカせずに龍の舞
2ターン目:メガシンカし、緊張感が解けてラムが発動、そこに先手でダークホールが入る。

という行動が可能であり、ラムの実、カゴの実による対策が必ずしも有効ではないことが分かります。

先制技を用意してもそのポケモンがレパルダスより速くなければ先手でダークホールが通ってしまうため、猫の手ダークホール対策については通常ダブルに比べて遥かに難しくなっているわけです。


2、レパルダス対策

さて問題の対策部分ですが、いくつか有効な戦術を紹介してみます。

・ラムの実、カゴの実
鉄板。緊張感まで含めた対策をしないといけないとはいえ、その他の相手には機能するので、やはり強力なアイテム。ラムの実消費ターンでいかにレパルダスを止めるか。

・悪戯心ボルトロス、悪戯心エルフーン
先手で挑発なり神秘の守りを撃ってレパルダスを止める。隣のメガガルーラの猫騙しと猫の手ダークホールを重ねられたらどうするか、といったところが課題。

・疾風の翼ファイアローのブレイブバード
レパルダスワンパンを狙う。レパルダスのタスキ、ガルーラの猫騙し、緊張感バンギラスの岩雪崩で即処理されてしまうなど、課題は多い。そもそもBに振られると陽気命の珠ファイアローのブレイブバードまで耐えられてしまう。

・寝言
眠らされても行動可能。特に、ハイパーボイス/寝言/なし/なし といった技構成のニンフィアに類するポケモンは、技作用方向を選択する必要なく、一貫性もあり、比較的安定した技選択が出来る。

・ゴツゴツメット、鮫肌、鉄のトゲ
ダークホール+積みポケモンの並びを想定する場合、積みポケモンは物理に偏っているため、眠ってしまっても接触技を撃ってきた相手を削れるのがメリット。特に要警戒ポケモンであるメガガルーラは、ゴツゴツメット鮫肌ガブリアスに一度触れただけで半分以上削れてしまう。

・ファストガード
ガルーラの猫騙しと悪戯心ダークホールを両方防ぐことが出来る。無論、優先度上昇していない普通のダークホールは通る。択を解消できる使い方をしたい。ダークホール+横取りに注意。

・トリックガード
クレッフィが用いることにより猫騙しより優先度が高くなるため、猫騙し+悪戯心ダークホールは防げるが、効果は1ターンのみなので、隣の行動のみでどう展開するかが課題だろうか。

・ワイドガード
ダークホールは防げません。残念。

・・・・・・といったところでしょうか。ただ、いずれの対策も不安定要素を少なからず持っているので、これらを複数組み合わせたいですね。

勿論、レパルダス側もこれを踏まえたアイテムを持たせることもある(挑発対策のメンタルハーブなど)ので、ここまで考えた対策が欲しいでしょう。


3、構築例

というわけで、簡単にですが実際に我々のペアが部内戦で使った構築を紹介します。

(A)
エルフーン@タスキ ムーンフォース/袋叩き/追い風/神秘の守り
ガブリアス@ゴツゴツメット 特性鮫肌
ガルーラ@メガ 特性早起き グロウパンチ型
マリルリ@オボン 腹太鼓型
プテラ@メガ 岩雪崩/アイアンヘッド/身代わり/守る
カポエラー@黒帯

(B)
テラキオン@ラム 岩雪崩/インファイト/挑発/守る
カメックス@メガ 潮吹き/波導弾/悪の波動/守る
ファイアロー@命の珠 寝言・追い風搭載
レパルダス@カゴ
ドーブル@スカーフ
ジュペッタ@メガ


簡易解説

レパルダスを対策するにあたって、「初手のダークホールさえ防げればほぼ勝てる」という構築を組むことが勝ちに直結すると考えた。

更に言えば、キッチリ対策するだけではなく、対策行動を取らなくていい局面でも強い動きができる組み合わせがこのルールの理想の構築だと思い、エルフーンテラキオンを使うことにした。

この組み合わせのポイントは、エルフーン+テラキオンの袋叩き+正義の心コンボが単純に強力であるに留まらず、エルフーンがレパルダスより速い悪戯心持ちである点である。

更に、一度エルフーンで先制神秘の守りを決めてしまえばその後4ターンはダークホールを喰らうことがないため、非常に立ち回りを組み立て易い。

しかし、対策がエルフーンだけでは、スカーフ悪戯心ダークホールに先制されてしまう上、すり抜けニャオニクスにも対応できないので、テラキオンにもダークホール対策を搭載したいという要請がある。

そこでテラキオンにラムを持たせた上で挑発を習得させ、エルフーンの悪戯心神秘の守り+テラキオンのラム挑発を初手レパルダスに集中させることで二重の対策を張った。

スカーフレパルダス+緊張感バンギラス、などを使用するペアが出てくると流石に厳しいが、逆に言えばそこまでしないとこの2体は容易には突破できないレベルで崩壊パターンが少ないため、特に問題ないだろうと判断した。

この戦法を使う場合の問題点としては、エルフーンとテラキオンが両方とも補助技を初手で使う場合、1ターン目の隙が非常に大きく、相手のレパルダスの隣の行動によってはこちらが大きなディスアドバンテージとなってしまう。

そこで、テラキオンが即座に処理されても、裏から追い風メガカメックスを展開することで場の支配の持続を可能にした。

この構築は、エルフーンとテラキオンだけがポイントではなく、メガカメックスが投入されてようやく強い組み合わせに昇華したと思っている。

以下簡易個別解説。軸以外の完成度は決して高くないと思っているのであまり解説はしません。

(A)
・エルフーン
技構成はこれ以外にないと思っている。あって神秘の守りが挑発などに差し替わる程度。ムーンフォースは、裏からカメックスを展開する際に、ダメージが足りない相手を殴る技として非常に有効だった。
気合のタスキは、ファイアローがいただけで神秘の守りや追い風展開が妨害されるのを避けるため。

・ガブリアス
ゴツゴツメットガブリアス。ダークホールを受けなければならない局面になってしまったら後ろからポイするつもりだった。

・ガルーラ
早起き。肝っ玉より使い道がありそうなマルチとかいうルールがおかしい。
レパルダス選出をする際のパートナーなので、当然グロウパンチ搭載。

・マリルリ
当然腹太鼓。

・プテラ
レパルダスのパートナーその2。緊張感+ダークホールから身代わりを残す。ゲンガーやテラキオンなど、速いポケモンが少々重そうだったので投入した。
相手のレパルダスを処理した後に登場するドーブルに対して、一旦守ってメガシンカし、スカーフドーブルの上を取ってから身代わりを張る、という動きができるのもポイント。

・カポエラー
相手のテラキオン、ガルーラ、バンギラスを意識して採用。出さない気がするとは思ったけどやっぱり出さなかった。

(B)
・テラキオン
ダークホールを受けてから挑発を差し込むラム挑発テラキオン。ゲンガーの鬼火やボルトロスの電磁波など、状態異常を受けやすい性質ともピッタリ。
マルチバトルの性質上、袋叩きは3回のみだが、それでも十分圧力をかけられるポケモンだった。

・カメックス
追い風からの潮吹き超強い。エルフーンテラキオンが苦手とする鋼タイプにも強く、悪の波動搭載により、ワイドガードギルガルドにも打点を持てる。

・ファイアロー
6vs6のダブルバトルなので、追い風1回では足りないことがそれなりに出てくるだろうと思い、2体目の追い風要員を採用。レパルダスの上からブレイブバードを撃てる。
甘んじてダークホールを受ける必要がある場合に後ろから投げるポケモンが欲しかったため寝言搭載としたが、1度ファイアローが眠った試合ではファイアローが上を取れる状況ではなかったため全く活きなかった。
使ってみて、案外強くない、という感想に終わったのは意外だった。

・レパルダス
相手がレパルダス対策をしてなさそうなときに選出。カゴを持たせたが、相手にレパルダスがいたら出さないと決めていたので、メンタルハーブか気合のタスキ安定だった。

・ドーブル
通常選出に組み込むとメガガルーラストップ性能を持てるためスカーフで採用し、エルフーンテラキオン選出をする場合にも選出候補にできるようにした。
とはいえ、気合のタスキのメリットも多いのでもっと検討したい箇所ではある。

・ジュペッタ
猫の手で出ないゴーストダイブ搭載型。ギルガルドに打点があるポケモンとして採用したが、もう少し検討してもよかったと思う。


4、部内戦の様子

部内戦には計5組が参加(案外多かった)。おおざっぱに分けると、
・光の粉砂隠れガブリアス
・(多分)普通の猫の手ダークホール構築
・レパルダスメタのエルフーンテラキオン
・レパルダスに対してラムからトリックルームを発動し相手より先にダークホールを撃つ猫の手ニャオニクス
・神秘の守りやファストガードが効かないすり抜けニャオニクス
という内訳に。事前考察の甲斐あって、なかなか個性的な案が出揃ったと思いました。

レパルダスより素早さが低いにも関わらずニャオニクスに注目したペアが2組出てきたのも面白いです。主なメリットとしては、悪戯心から繰り出される技をブロックできるファストガードが使用できる点でしょうか。

我々のペアは、初手ダークホールには対応できたものの、(立ち回りの問題もありましたが)相手を圧倒して倒しきるまでは出来なかったため、機会があればもっと構築を詰めてみたいと思いました。

とりあえず、レパルダスニャオニクス以外の害悪が軒並黙り込むので、少なくとも自分は非常に楽しめたルールでした(


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Author:rimo
TGAでポケモンやってます。主にダブルで、他にはローテーションやシングルなど。アニメの話もするかも。

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