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【アニメ】第2回神回視聴会合レポート

10月9日に、互いに布教したいアニメを「神回」を以て布教するという企画を身内でまたやりました。参加者は4人でしたが、今回もなかなかバラエティ豊かなラインナップになり、普段触れないジャンルの作品にも触れられるいいアニメ会合になったんじゃないかなと思います。気付いたら書き終わるまでに3週間経ってしまってた……。

というわけで、今回上映された回は以下の通り(全11話)。



ラブライブ!サンシャイン‼ 1話/11話
アイドルマスター シンデレラガールズ 3話
落第騎士の英雄譚 10話
ハイキュー‼ セカンドシーズン 24話
ローリング☆ガールズ 5話/6話
黄昏乙女×アムネジア 1話/2話/3話/4話



以下それぞれの感想です。文量を作品ごとに同じくらいにしようかと思ったけど諦めた(




○ラブライブ!サンシャイン‼(2016年夏放送)
1話「輝きたい‼」
11話「友情ヨーソロー」


今回自分が選出したのは放映したばかりのアニメから。

『ラブライブ!』は無印の頃から楽しんで視聴していましたが、『サンシャイン!!』に入ってからは本作の地に足着いたストーリーにどんどん惹かれ、さりげなく描写される渡辺曜のパーソナリティとそこから予想される恐らく来るであろう渡辺曜回が待ちきれなくなるレベルでのめり込んでしまい、そしてその回も期待を超える出来だったので、流石にここで布教するしかないだろうということで、2年生組3人の出会いと関係が端的に理解できる第1話と、その関係への解答が描かれた第11話を持ってきました。勿論本命は11話の方です。

因みにですが、本作には「前回のラブライブ!サンシャイン!!」とかいう便利なコーナーがあるので大筋の簡単な把握のため利用させていただきました。マジ感謝。

さて、伝説となったμ'sの輝きに憧れてスクールアイドルを目指す主人公・高海千歌の物語の第1話は、同じ2年生で幼馴染である渡辺曜と共にスクールアイドルを始め、転校生の桜内梨子と出会う回……なのですが、よくよく見れば高海千歌と渡辺曜の特殊な関係が垣間見える回でもある。「どうしてスクールアイドルなの?」という渡辺曜の問いかけに対して高海千歌はその場では答えず、それを話すのはまだ会ったばかりの桜内梨子。この構図は第8話でも反復されますし、第11話でも重要になってきます。

高海千歌は渡辺曜に対し真に素直になれないという2人の溝が高海千歌のコンプレックスに由来することの根拠になるシーン、これまで打ち込んできたものだとか目指したい夢だとかは何一つない「普通」の人間なんだと語る高海千歌の回想では、高飛び込みをする幼少の渡辺曜と、それを物悲しげに眺めるだけの高海千歌が映し出されます。幼馴染であるが故に、いつも隣にいる「特別」を意識せざるを得ず、「普通」であることに焦りを覚える。高海千歌の形成に渡辺曜が大きく関与していたであろうことは想像に難くないですよね。

こんな2人の関係を象徴するのが、渡辺曜がスクールアイドル部に加入すると宣言したときの背中合わせの図式。背中を預けられる幼馴染故の信頼感と、腹を割って話せない断絶感の絶妙な表現として、第11話でも特にライブシーンにて繰り返し用いられます。

その逆に、桜内梨子に対しては彼女は悩みも打ち明ける。自分が「普通」であること、スクールアイドルを目指す理由。出会ったばかりの転校生であるにもかかわらずここまで話せるのは、桜内梨子もまた悩みを抱え、変わりたいと願っているから。「特別」だった渡辺曜では「普通」の高海千歌に寄り添えない。

そして本題の11話は、そんな高海千歌と桜内梨子の関係が強くなることで浮き彫りになった渡辺曜との断絶に対する決着の回。梨子のピアノコンクール出場を後押しした千歌を見ながら、曜は嫉妬の念を覚える。鞠莉が指摘したところの嫉妬は曜が以前から感じていた隔絶の延長でしかないとはいえ、遂に明確に表面化したこの問題。

ピアノコンクールはラブライブ予備予選と同日に違う場所で行われるため両方への出場は叶わず、梨子がピアノコンクールに出ることで空いた穴を曜が埋めることになったまではいいものの、千歌と曜のステップが噛み合わない。そんな様子は2人の隔絶を表したものでしょうが、「どうしても梨子ちゃんと練習してたときの歩幅で動いちゃって」という言葉を受けた曜は、梨子のステップに合わせて踊ることで千歌との歩幅を合わせることに成功させます。しかし自分のステップをしないことは、やはり曜は自分を押し殺して千歌と付き合っていくことになる、という示唆に他ならない。

千歌と梨子の電話シーンもまた残酷で、「遠くにいても気持ちが通じ合ってる梨子」「近くにいるのに想いを伝えられない曜」が鮮烈に対比されており、千歌と梨子の世界から曜が切り離されている感覚を覚える場面でした。花丸とルビィがアイスを分け合い食べているのに、曜は分けたアイスを渡すこともできないんですよね。

こんな状況を見た鞠莉は曜に本音でぶつかるように言いますが、実際には、これまでと同じように、直接千歌に対して本音を伝えることはありませんでした。曜自身も明らかに千歌に本音を言うところを想像できちゃいない。だけど、千歌は自分と2人でやることは嫌だったのではないかと疑っていた曜の願い、「千歌ちゃんと一緒に何かやりたい」という独り善がりかもしれなかった気持ちは、梨子から間接的に聞いた千歌の真意によって肯定される。千歌もまた、曜の誘いを断り続けてしまっていたから、スクールアイドルだけは曜と一緒にやり遂げたいという願いを持ってたのだと。

本音を伝えられなくても、同じ想いを持っている、ただそれだけでいい。曜はやはり千歌に対して背中を向けて、本当は近くにあった千歌の気持ちを確かめるように言葉を発し、手を伸ばす。千歌の問いかけには答えずに「いいの」とだけ返す。想いがひとつであるだけで曜にとっては救いになったから。梨子から各メンバーに贈られたキャラカラーのシュシュをここで初めて身に付けますが、それぞれが自分らしくという、自分を押し殺していた曜に対するメッセージとして機能したと同時に、不器用で悩みのある「普通」な一面を見せた渡辺曜が「普通」の集まりであるAqoursの真の一員になった瞬間でもあったのでしょう。

ラブライブ予備予選の本番で歌われる曲『想いよひとつになれ』は、遠くにいる桜内梨子の歌であり、想いがすれ違っていた2人を表現した歌。ピアノを弾く振り付けから、千歌と曜が2人で合わせたダンスが披露されます。歩幅が合わないんなら飛べばいい、とばかりに馬飛びをするのが実に2人らしい。そして今回のライブの白眉は2人が練習していた近づいて背中合わせになるパート。互いのカラーのスポットライトが互いを照らす演出から、「たとえ背中合わせでも手を繋ぐことはできる」=「真に分かり合えなくとも一緒にいたいと思う」という2人の関係の着地を表現した演技まで、とにかくストーリーにピタリ嵌った素晴らしいライブシーンでした。

本当は梨子についても書きたかったけど気付いたら渡辺曜のことばかりになってしまっていた。一つだけ書いておくと、夢を持っていて挫折も経験した梨子だからこそ曜にも千歌にも寄り添えて、梨子がいたからこそ2人の隔絶が表面化した上で決着をつけることができたわけですよね。渡辺曜と高海千歌にある根本的な溝は今後も消えることはないのだろうと感じさせますが、真に分かり合えない関係を肯定するという彼女らが出した結論のおかげでAqoursの2年生ズには果てしない尊さを感じています。


○アイドルマスター シンデレラガールズ(2015年夏放送)
3話「A ball is resplendent, enjoyable, and...」


全話視聴済みで、自分もこの回は非常に印象に残ってる話数ですね。

アイドルをプロデュースする346プロジェクトに入ったばかりの島村卯月、渋谷凛、本田未央の3人が、先輩かつ人気アイドルである城ヶ崎美嘉のバックダンサーを務めるという形でステージデビューをすることになる……という回ですが、見所は圧巻のライブシーンと未央の心理描写でしょう。

普段は持ち前の元気で他のメンバーを引っ張る未央ですが、失敗できない本番を前にして極度の緊張に陥ってしまう。本番前の絶妙に変化する色彩、未央を映すカメラショットもそんな感情を上手く切り取っていて素晴らしい。

しかしそんな未央を見て、緊張を感じながらも「行くよ」と声をかけ、今度は凛が未央をリードする。そして本番直前の掛け声シーン、やはり張り詰めた空気が残るこの場面でリードするのは未央ではなく凛。最初にチョコレートと発することで緊張を解く契機になったわけだけど、ここで調子を取り戻して普段通りリードする側に戻った未央の「フライドチキン」、飛び出せ臆病者という掛け声。

そんな彼女らが飛び出した先に見るのは、観客席の盛り上がり、無数に光るペンライト。動きまくりで作画も半端じゃないこのライブシーン後の「最高!」って言葉にも説得力がありますよね。個人的な話ですが、TOKIMEKI エスカレートはデレマスの劇中曲の中でもトップクラスに好きです。ライブ後の卯月の笑顔も凄く可愛くてこのアニメへの力の入れ様をあらゆるところから感じる1話でした。


○落第騎士の英雄譚 (2015年秋放送)
10話「深海の魔女 VS 雷切」


評判が良かったのでずっと気になってはいたものの視聴できていなかった作品です。よく見たら大沼心監督アニメじゃないか。

校内で行われている代表戦に参加している主人公・黒鉄一輝、そしてヒロインのステラ・ヴァーミリオンを中心にした物語のようですが、今回は主人公の妹・珠雫と、雷切の使い手である東堂刀華の試合。

とにかく目を見張るのは後半・圧倒的なボリュームを誇るバトルシーン。水を操る主人公の妹と、生徒会長・刀華の対戦。無敗でここまで勝ち上がるほどの強者同士の対戦ではあるが、雷切の使い手である刀華の実力は桁違い。得意なハズのロングレンジにおける攻防でようやく刀華と互角。それを予感していた兄・一輝は、試合前に「守りに徹するだろう」と考える。「無理はして欲しくない」という発言もあったので願望に近いものであったのかもしれませんが、しかし妹は兄を慕っているからこそ、そんな心配をさせてしまう自分を嘆く。強くなったと認めて欲しい、だから雷切にも臆せず挑み勝利を掴もうと立ち向かう。

さて、互角に見えた試合の流れが変わったのは、雷切の予測不能な行動からでした。遠距離で戦うために間合いを取っていたはずなのに、一瞬たりとも目を離さなかったはずなのに、その一瞬で目の前にいる。しかもそれが何故か全く分からず打破の策も浮かばないという絶体絶命の状況で、守りに徹する他にないほどに追い詰められる。

そんな中で珠雫は一転して攻めに回るという選択をする。勝利こそが自分の強さを兄に認めてもらうことだから。攻めなければ勝利はないと心に決めた珠雫はあらゆる手段で刀華を追い詰めていく。作画リソースが半端じゃないこの戦闘シーン、考えながらも敵の攻め手をかわしつつとにかく意表を突いた攻撃をするっていうところに重点が置かれているんだろうというのがよく分かるんですよね。思考を交えながらバリエーションに富んだ攻撃を次々と繰り出すその様は、珠雫の優秀さの説得力にも繋がってるんだと思います。

しかしひとたび発動すれば勝利を決めてきた雷切を刀華は遂に発動させる。これまでの例に漏れず倒れてしまった珠雫だけど、妹を眺める兄の視線は明確に変わった。守りに徹するという予想を見事に裏切って攻めに攻め、自分の珠雫像を超えてきた。それだけでなくて、本当は自分の保身を考えずに一貫した思想を貫いてきた一輝自身の過去が、雷切を恐れずに立ち向かった珠雫の姿に重ねられたのかもしれません。逆に、珠雫もまたそんな兄に憧れるからこそ雷切の存在があっても最後は攻めの姿勢を貫いたのかもしれない。一輝が試合後の珠雫の病室から立ち去るのは、まさしく珠雫の実力を一人前として認めた証拠。迫真のバトルシークエンスからのドラマに痺れる1話でした。



○ハイキュー‼ セカンドシーズン(2015年秋-2016年冬放送)
24話「極限スイッチ」


ところどころ観たことあるので作風は知ってるけどこの回は初視聴。

試合終盤、最終セット。点を取れば吼えるし、取られれば次こそはと殺意にも似た執念を見せる、1点の重みを感じさせる演出。彼らの鬼気迫る闘争心が、所々に現れる荒々しく勢いを強調した作画に投影されていてとにかく凄まじいの一言に尽きます。

各々のドラマがこのコート上に存在してるのでしょうが、今回特にクローズアップされているのは天才・影山に対する凡人・及川のコンプレックスとそれ故の敵対心。影山は及川の中学時代の後輩でありながら天才として注目を浴び、そのセンスから及川には嫌われている(らしい)。

だけど及川は自らが凡人であることを自覚した上で努力の成果を以って天才に挑む。影山が見せる意表を突く天才的なプレーにも「知ってたよ」と吐き捨てて、天才を超えるためにただただボールに喰らいつく。凡人だと自覚して、認めたくない天才の存在を認めながらも、自分の限界を決めずに上を目指してるってのがいいんですよね。

「6人で強い方が強い」と繰り返し言いながらも天才・影山への個人的な対抗心を燃やしてきた凡人・及川が、最後の1点を日向と影山の連携プレーに奪われ敗れるラストまで、終始圧巻の熱量で描かれた回でした。先程の英雄譚といい、ドラマとエンタメを両立してくれてるアツいアニメは大好物です。


○ローリング☆ガールズ(2015年冬放送)
5話「期待はずれの人」
6話「電光石火」


この回は観たことあるので初見ではないですが完走してはなかったです。

本作に特徴的な作風として、基本的に主人公がメインではなく、彼女らが人助けのためにご当地巡りをする中で出会う人たちのドラマを主軸に話が進む点が挙げられます。それがまさに「モブ」だということなのでしょう。だけどモブであろうとも、繰り広げられる闘争の解決に彼女らは一枚噛む存在で、出会ったばかりの人のために奮闘する姿が描かれます。特別なチカラを持ってなくてもできることはあるんだと、とにかく前を向いて進むことを説いてくる、そんな気がする作品。

モブの話はこの辺にしておいて、この5話と6話は旧愛知と旧三重の対立、そしてシャチホコ職人を継ぐはずだった少女と、その幼馴染で、走ることに虚しさを覚えてしまっている三重モーターズ団長のお話。城を守るシャチホコを作る家の娘である魚虎姫子は、そのしがらみに嫌気が差して数年前に家を出て、自分が変わったと思って帰ってきてもなお父との実力差に諦観の念を抱く。バイクで競える相手がもういないことに虚無感を覚えてレースに出場しなくなってしまった三重の団長・鈴鹿友亀は、一人バイクタクシーで目的なくバイクを走らせる 。2人とも、何かが好きで夢中だったのに、好きだからこそ辛くなる、そんな感情に捕らわれているわけです。

一方で、旧愛知と旧三重の諍いはシャチホコ爆破事件を契機に過激化し、団長同士のレースで終止符を打つ他ないという提案がなされる。レースに意味を見出せない三重団長は勿論、温和な解決を望む愛知団長もそれには反対しますが、結局なんやかやあってどんなシャチホコを載せるかを決めるレースが行われることに。

このレースこそがこの話数の見所で、やはりレースに出ない三重団長を差し置いて副団長が出場しましたが、その途中で対戦相手の愛知の団長が、かつて憧れ、競い合いたいと願っていた伝説のレーサーだったことを知る。願ってもない対戦の機会に心躍らせる鈴鹿友亀は飛び出してレースに強行参加します。

さて、レースが始まっても城に載せるシャチホコが完成していない魚虎家では、主人公らが素人なりに必死に作っていましたが、それを見かねた姫子はようやく自分からシャチホコ作りに取り掛かる。姫子のリュックの中に見たシャチホコへの想いから、父もそこに加わって、レース途中のチェックポイントに間に合わせるべく協力して作り出す。

愛知団長、三重の団長と副団長の3人が走る図となったレース現場では、副団長がぶっ放したミサイル(!)で三重団長のバイクはクラッシュ。ダンディな愛知団長はこのバイクを使えと差し出しますが、シャチホコを載せてから間もなくしてそのバイクも走行不能。そこから自転車に乗り換えて副団長の後を追うというもうハチャメチャな展開だけど、挿入歌『TRAIN-TRAIN』が我武者羅に生きる人たちの背中を後押しするようになんかアツくさせている。かつて憧れた伝説のレーサーとの決着はつかなかったし、もうその人との試合ではなくなってしまったけど、それでもまだ走るのは、走ることが好きだと思い出したからですよね。

城に載せたシャチホコには、レースを象徴するチェッカーフラッグと、エビとバイクを突っ込んで、愛知と三重の友和の形を示した。姫子が出した解答と、友亀が見せた必死のレースは、確かに友好への一歩に繋がった。姫子がやっとシャチホコ作りに取り組んだのも、友亀が憧れのレースをできたのも、各々の展開に必然性はまるでなく、だけど前に進める小さな契機があれば偶然奇跡のような何かが起こる、そんな話だったのかな、と思います。

ところでこの会合の後に最終回まで観たのですが、望未の頭をなでようとして手を止めたシーンに非常にグッと来ました。もうモブだとかマッチャグリーンの代行なんかじゃない、確かな自分の意思で望未は人助けをしていると分かったからこその行動ですよね。だから最終話はここまでモブとして扱われてきた彼女ら自身の物語もキッチリ描かれるし、千綾に「私のマッチャグリーンだった」と告げられる。誰かと一緒に旅をする冒険の多幸感に満ちたいい作品だったと思います。


○黄昏乙女×アムネジア(2012年春放送)
1話「幽霊乙女」
2話「邂逅乙女」
3話「昏黒乙女」
4話「払暁乙女」


何故か第1話だけ観たことあるような気がします。なんでだろう。

生前の記憶を失った幽霊・夕子が、怪異調査部の面々と自分の記憶を取り戻すために活動する、というお話。夕子の死因を探し求め、主人公・貞一とのラブコメをしながらホラー寄りの雰囲気で怪談に満ちた学園の調査を行います。

幽霊であるが故に他者から認識されることのない夕子は、自身を認識できるどころか触れることまでできる貞一に対して恋愛感情を抱く。それは自己の不安定さからくる承認欲求の延長でもあり、自己存在を確かめるように肌の触れ合いを求める夕子が貞一を好きになるのは至極真っ当と言えるでしょう。黄昏って昼と夜の交わりで境界が曖昧な時間として扱われるような印象があるけど、黄昏乙女ってそういう揺らぎがそもそもテーマになってるのかな。

そして、その不確かさを前面に押し出した回が第3話でした。ただ何の疑いもなく普通の夕子の姿を捉えていた貞一に、夕子のことを「悪霊」だと言う霧江は、貞一が見るその姿が本当の夕子ではないと告げる。夕子は不確かな存在であるが故に、他者が個々に抱く願望によってその容貌を変え、これまでに見てきた夕子の姿は一つの思い込みによって貞一の中に形作られていたのだと。そして、悪霊の可能性を耳にした貞一の目には、悪霊のような夕子の醜い姿が映し出される。

しかしその姿もまた貞一自身の心情を表した姿に過ぎない。貞一は今まで夕子と過ごし触れ合ってきたから、夕子の本当の姿を知っている。それならばと、怖がることなく向き合う決意をしたことで、夕子の姿は元に戻る。解決されたことよりは主題の提示の方が重要そうな印象を受けましたが、ここは後の展開次第かな。

そんな夕子に変化が訪れるのが第4話。3話から一転して学園での貞一らとの楽しい日常を描きながら、これまで求めてきたはずの「過去」ではなく「今」へと気持ちが移ろい始めます。そして同時に、もしも「過去」を手に入れたなら「幽霊である夕子」はその存在自体が怪しいものになり、楽しい「今」を失ってしまうのではないかという不安にも苛まれる。幽霊として今を過ごしていることの幸せを感じながら、それを肯定しきれずに自身のすべき行動との矛盾を覚えてしまうという心情の揺れ動きを繊細に描いたエピソードでした。

こうして書いてみると3話から4話への繋がりも綺麗だった気がしますね。貞一による救いを得たからこそ、今の夕子が確立されていき、過去の記憶を知りたいという夕子の存在理由に揺らぎが生じる。この先の展開で繰り出される解答が気になるような序盤の構成に納得です。





以上になります。自分で企画しておいてアレですが、割と自由度高めの制限をかけてピンポイントで布教するっていうのが凄く楽しいのでまたやりたいなーと思ってます。自分も紹介できるアニメの選択肢増やしたい。


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Author:rimo
TGAでポケモンやってます。主にダブルで、他にはローテーションやシングルなど。アニメの話もするかも。

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